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戦争の無い世界を創るために


「戦争の無い平和な世界を創る」という企業理念のユニバーサルピース株式会社代表取締役のブログ
by hamamuratomonari
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純粋さの危険性と可能性

友達から借りた「ヒトラー」の映画を観た。

 3時間ぐらいの大作だが、一気に観てしまった。内容的にはヒトラーの生い立ちから、独裁者へなっていく様子が詳しく描写されている。

 ヒトラーは「純粋」過ぎたのではないかと思う。

 若い時は画家を目指し、ワグナーなど音楽を愛する。国の歴史、音楽、芸術を「純粋」に愛し過ぎたような気がする。誇りがありすぎたため、第一次大戦の敗北、ヴェルサイユ条約の不当な賠償金、急激なインフレ、失業者の大量発生が彼にとっては耐え難かったのかもしれない。ドイツ人の大量失業から、優秀で金持ちの多かったユダヤ人への怒りが生まれ、誇りを失った多くのドイツ人も彼の政策を支持し始める。多くのドイツ人の支持によってナチス党が政権を取ることに。高速道路アウトバーンの建設や、自動車産業などの経済政策で失業を劇的に改善、さらに求心力を高めていった。
 その結果、フランスや多くの近隣諸国に侵略し、ユダヤ人ホロコーストなど多くの負の遺産を残してしまった。
純粋さの危険性と可能性_d0054969_3553812.jpg

 天才と狂人は紙一重と言う。基本的に天才は「純粋」過ぎると思う。ナポレオン、ニュートン、エジソン、ピカソ、ほとんどの天才と呼ばれる人達は「純粋」に自分の理想、興味に没頭しただけだ。その「純粋」さが社会にとって有益となるか害となるかは当の本人達にはどうでもよいのかもしれない。天才と呼ばれる人程社会や周りの評価を気にしないから。

 純粋に理想に燃え、情熱を持たなければ偉業は成し得ないと思う。でも、その純粋さが時には社会にとって多大な被害を与える可能性もある。平常心や客観性を保ちながら、理想に燃えていこうと思った夜でした。

by hamamuratomonari | 2005-12-03 04:06 | 映画小屋
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